理事長挨拶

理事長 比留間正二

平成23年3月に東日本大震災が起こり、その後の原発事故等、日本にとって試練が続いております。また、これ等の中で人と人との繋がりができ、絆の大切さを改めて感じているところです。

さて、更葉園も中・長期計画に基づき障がい者支援及び生産活動の部門、高齢者介護の部門それぞれで目標を立てて、事業達成に向けて全力で頑張っているところです。利用者様の幸せは「働く」だけではなく、「くらし」の支えがあって、初めて実現されます。
特に、長期に渡り、利用いただいている方にあっては、終の棲家までの支えを強く希望しておりました。また、50 年目を契機に音更町内の社会福祉法人として障がい者という枠にとらわれず、あらゆる福祉的ニーズに対して「何が出来るか」を考えた結果、共働き家庭の多い昨今、介護の必要な高齢者を在宅支援で看取ることが困難であり、待機者が増えている現状を考え、平成24年3月に地域密着型特別養護老人ホームきずな、小規模多機能型居宅介護事業所きずなを開設しました。そして平成30年3月には、地域密着型特別養護老人ホームきずなのサテライト施設として地域密着型特別養護老人ホームこころを開設しました。

一方、「共生社会の形成」に向けた取り組みも、社会福祉法人として実践すべき方向性であり、障がい者施設が母体である当園ならではの取組みが可能です。特養の業務は入居者様の介護だけではなく、館内清掃、洗濯、消耗品搬入、ゴミ回収など、多岐にわたっております。また、介護以外の業務を障がいをお持ちの方に仕事としてお願いすることにより、障がい者の雇用拡大にもつながります。更に、介護スタッフにとっても、その時間を入居者様と関わることができるため、新たな雇用スタイルの提案と相乗効果が期待できます。

今回の整備により、将来的にはユニットケアの発信元として、障がい者と高齢者の共存共栄の発信元として、音更町の福祉推進に貢献したいと考えております。
今日を迎えられるのも、創設者である故川田健治郎氏を始めとする多くの先輩方の功労によるものです。感謝の念を忘れることなく、今までの歩みを正しく整理して後世に残していくのも我々の使命と思っております。